3.Webマーケ転職を実践

18話: 転職エージェントとの初回面談と準備しておくこと・注意したいポイント

前回の第17話では、ベンチャー企業で働くメリット・デメリットと実際にWebマーケティング転職でベンチャー企業に応募してみた感想について解説した。

前回のあらすじ

・ベンチャー企業とは【成長途中の企業であり、あなたがリスクをとって会社や自分の成長やスキルアップにコミットできる会社】

・ベンチャー企業で働くメリット
 →裁量権があり業務の幅が広い(市場価値が高まりやすい環境)
 →社長が近く意見が通りやすい・経営感覚が身につく
 →若いうちから経験・実績を積み自己解決力を鍛えられる

・ベンチャー企業で働くデメリット
 →社内体制や福利厚生が整っていない
 →求められる成長スピードが速くOJT制度がない
 →安定していない・倒産するリスクがある

・良いベンチャーを選ぶためのポイント
 →業界や製品サービスの種類を間違えない(競合も伸びているかを確認)
 →同業他社からの評判は悪くないか?
 →現場のメンバーは優秀か?経営陣は優秀で当たり前

・実際にWebマーケティング系のベンチャー企業4社に応募してみた結果・感想
 →面接や面接官の雰囲気(若くてカジュアル)
 →選考の流れや筆者の転職活動実績(大手よりも通過しやすい)
 →面接での立ち振る舞い(副業はむしろ歓迎の場合も。自分のポリシー=核を見られる)
 →その後のキャリア(ベンチャーから大手へ再転職も狙える)

今回の第18話では、転職エージェントに登録後、担当のエージェントとの初回面談の内容や、初回面談までに準備しておくことや注意したいポイントについて解説する。

目次

転職エージェント利用の流れ(おさらい)

流れ

転職エージェントに登録(Webで登録)したあとは、自分の転職条件や職務経歴などの詳細を入力。

その後、あなたを担当するエージェントが決まり、メッセージ受信、初回面談の日程調整を行う。

※ちなみに面談はオンラインまたは対面どちらの可能性もあるが最近はzoomなどを利用したオンラインで行うエージェントが多い。

初回面談の終わりに1回目の求人紹介があったり、準備できていれば、書類(履歴書や職務経歴書)の作成アドバイスや添削もある。

そのあと、実際に希望する企業へ応募、面接練習、選考、結果フィードバック、応募の繰り返しの流れで進んでいく。

ちなみに転職エージェントのマイページ(Web)やアプリにある「企業へ応募」ボタンを押しても自動で直接企業へエントリーされるのではない。

一旦エージェントが確認してからエージェントが企業へ推薦して応募する形となっている。

その他のWebマーケティング転職の流れは第10話に詳細をまとめてある。

転職エージェント登録後、初回面談までにやっておきたいこと

絶対にやっておきたいこと(転職の軸の決定)

転職の軸は初回面談までに自分の中で明確にしておきたい。

転職の軸とは「今回の転職で実現したい最重要項目」だ。
「転職の最大の目的」とも言える。

例えば「Webマーケティング職に就く」「年収を上げる」「土日休は絶対!」など。

「軸」の設定は転職活動の1番最初にやるべきだ。

転職エージェントとの初回面談で、一緒に今回の転職の「軸」をしっかり設定するケースもあるが、できれば自分で確固たる軸を持ち、初回面談で転職エージェントにそれを説明できるまで明確にしておくべきだ。

初回面談までに軸を決めておくメリット

→あなたの転職活動がスムーズになり、成功率もアップするから

転職の軸が自分の中でしっかり固まっていれば、転職エージェント側もしっかりとした基準であなたに求人案件を紹介できるため、軸に外れているダメ求人を掴まされるケースもなくなり効率UPや成功率UPにつながる。

なお、転職の軸については第8話を参考にしてほしい。

できればやっておきたいこと

面談までに必ず転職の軸や条件、希望は明確にしておきたいが、できれば「応募書類(履歴書・職務経験書)」「面接の想定問答(特に鉄板の質問の回答)」完璧でなくても良いので用意できればベター。

応募書類(履歴書・職務経験書)の作成

履歴書・職務経歴書

応募書類ができていれば、実際の企業との面談同様、転職エージェントがあなたのことをより詳しく正確に知ることができる。

その方が、後の求人案件のブレを少なくすることができるし、転職エージェントがあなたを企業へ推薦する際に的を得たことを伝えてくれるケースも多くなるはずだ。

いずれ応募書類は作成しないといけないため、早くから取りかかることに越したことはない。

その後の流れがスムーズだし、筆者は初回面談で担当エージェントに応募書類の添削もしてもらった。

なお、応募書類(履歴書・職務経歴書)については第19話を参考にしてほしい。

面接の想定問答(特に鉄板の質問の回答)の用意

面接

面接の想定問答については、「1.自己紹介」「2.職務経験(これまでの仕事内容)」「3.退職理由(なぜ現職を辞めようととして転職活動をしているのか)」など、転職面接で絶対に聞かれる質問の回答は、転職エージェントとの初回面談までに用意しておきたい。

あなたがどんな人でどんな経験やスキルがあり、どんな方針や基準があって転職しようとしているのか?
はあなたを担当する転職エージェントにとっては必ず初回にヒアリングしておきたい内容である。

あなたと転職エージェントの間でここにズレがあると、求人案件紹介はもちろん転職活動全体がブレてくる危険性があり、効率よく進めることができなくなるし、成功率も低下する。

この3問はどの企業の転職面接でも100%聞かれる質問のため、早めに自分なりに回答を準備しておこう。

筆者も初回面談までに用意し、初回面談で「この質問がきたらこのように回答しようと思うのですがどうですか?」と転職エージェントの初回面談で相談し、少し添削してもらった。

なお、面接のコツ詳細は第21話で、筆者の面接回答例は第22話に詳細をまとめてある。

筆者の転職エージェント初回面談体験記(実際に3社利用)

筆者は2021年3月にリクルートエージェント、JACリクルートメント、ワークポートの3つの転職エージェントに登録し、Webマーケティング転職活動をスタートした。

3社の登録から初回面談までの流れや実際にどんな感じだったのかを解説する。

まず同じ日に一気に3社の転職エージェント登録後、必要事項を入力し初回面談日を決めた。

初回面談までに自分の転職の軸を決め、応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成・登録。

面接の想定問答(特に鉄板の質問の回答)についても用意した。

登録から6日後の土曜日にリクルートエージェントの初回面談

まず現在の職場で仕事をしながらの転職活動となるため、初回面談が土曜OKなのは助かった。

担当エージェントは1ヶ月単位のシフト制で動いており、土日対応可能な日であれば初回面談もOKだった。

ちなみに感染拡大中の時期だっため、初回面談はオンライン対応のみだった。
(担当の転職エージェントも自宅で仕事をしている様子だった)

面談内容はこれまでの職務経歴を含む自己紹介、現在の仕事や基本的な情報(住所、勤務先、連絡先、年収、家族構成など)、転職の軸(今回の転職で実現したいこと)、希望条件、将来像やキャリアプラン、応募書類の添削など、基本的な内容だったと言える。

この時、転職の軸をあらかじめ決めておき、応募書類も作成しておけば転職エージェントとの初回面談がスムーズかつ正確に伝わる印象だった。

初回面談の時間は60分程度で、選考とは関係ないのでリラックスした雰囲気で進んでいった。

転職エージェントとのオンライン面談だが一応、スーツを着た。

(私服でもOKらしいが転職エージェントに対しても転職への思いや熱意があることを示しておくため)

リクルートエージェントの初回面談から3日後の平日に有給休暇を取り、JACリクルートメント・ワークポートの初回面談

午前中:ワークポートは支社へ訪問しての初回面談

ワークポートについても担当エージェントがシフト勤務で土日対応OKだったが、JACリクルートメントは平日のみしか対応していなかった。

筆者は、初回面談の日があまりにもズレたり遅くなったりするのを防ぎ、転職エージェント同士を比較、並行しながらそれぞれの転職エージェントを活用したいと言う気持ちがあったので、この日に2つの初回面談をセットした。

午前はワークポートの初回面談。

ワークポートについては、ンライン面談またはワークポートの支社への訪問のどちらかが選べたが、支社への訪問が推奨と記載があったため、そちらを選択した。

筆者は大阪に近い兵庫県に住んでいるが、神戸(三ノ宮)の支社を指定された。

(大阪の支社の方が近くで便利ではあるがそれは選べないようだった)

スーツ着用で面談ブースに通され、約60分程度。

上のリクルートエージェントと同じような内容の面談だった。

書類の添削や面接の想定問答についてもアドバイスをもらった。

ワークポートについては初回面談当日に実際の求人案件についても15社程、求人票(紙)で紹介してもらった。

帰宅すると自分のe-コンシェルジュ(マイページ)に同じ求人案件情報が紹介されていた。

午後:JACリクルートメントとの初回面談は転職者に対する質問が深く、寄り添ってくれる印象

ワークポートの初回面談と同じ日の午後、JACリクルートメントの初回面談も行った

JACリクルートメントはオンライン面談のみの対応のため、自宅で行った。

JACリクルートメントが他の転職エージェントと違う点は、エージェント側が2名での対応で、特に自分の職場経歴や今後どのようなライフプランやキャリアプランを考えているか?という点を深くヒアリングされたことだ。

転職の軸については、筆者も自分なりに決めており伝えたつもりだったが今後のプラン(特にライフプラン)については恥ずかながらあいまいだった。

ただ、JACリクルートメントの担当者はそこを親身になって一緒に考え、Webマーケティング業界の動向などと絡めながらアドバイスや企業の選び方について、寄り添ってくれた印象だった。

時間はおそらく80-90分程度。

終始、リクルートエージェント、ワークポートより大人というかレベルが高い印象。

なお、JACリクルートメントについては初回面談から4日後に「あなたにとって良い求人案件を紹介するため、もう少し転職活動の方向性についてヒアリングさせて欲しい」と担当エージェントから申し出があった。

電話

ちなみにそれは電話面接で、そこで方向性の詳細を決定できた。

その際、1つ目のおすすめ求人詳細案件について丁寧に説明があった。

筆者が実際に利用した転職エージェントの比較や使ってみての感想まとめは第16話で詳細を解説している。

初回面談時に注意したい・チェックしておきたいポイント

転職エージェント業者や同じ業者であっても担当者によって自分に合う・合わないがある。

転職を成功させるためには、転職エージェントの担当者と良い付き合いをする必要がある。

初回面談の際に自分に合うか、そして悪徳エージェントでないかをチェックしよう。

担当転職エージェントと良い付き合いができるかどうかのチェックポイント

良い意味で自分にムチ打ってくれるか

良いことばかり言うのではなく、厳しいことにはちゃんと厳しいと言ってくれるか。

良い転職エージェントは良い点だけでなく、悪い所や伸ばすべきポイントを教えてくれる。

直近の転職成功だけでなく、その次のキャリアまで見据えた提案をしてくれるか

転職エージェントはあなたが次の会社に転職したらあなたの年収の1/3位の額を転職先の企業から報酬としてもらうことになる。

そのため、転職エージェントの心理としては、目先の次の企業への転職を進めがちだが、あなたの立場に立って次の次の会社やあなたの将来やキャリアプランに沿ったアドバイスや提案をしてくれる場合は良いエージェントであると言える。

担当者の経験が浅くないか/エージェント自身が転職したことがあるのか

あなたを担当する転職エージェントは、もちろん経験が豊かな方が頼りがいがあるし、良い提案やあなたにあった求人案件を紹介してくれる率も高まる。

担当エージェント自身に転職経験があるのかもチェックポイント。

転職経験が無い人に転職についてのアドバイスをもらっても説得力がない。

初回面談の中で、担当者エージェントの経験やこれまでの実績についても確認しておこう。

もちろん、あなたが初めての転職の場合はそこまで見抜ける自信が多いと思うが、複数の転職エージェントに登録(3社以上)し、いろんなエージェントと会話・比較することで初めてだったとしても相性が良い、担当者が分かってくる。

筆者も転職活動は初めてだったが初回面談である程度、登録した転職エージェントに優先順位をつけることができた。

本当に良い転職エージェント

・自分が気づいていないことを教えてくれる

・なぜその求人を自分に勧めたかの
理由を聞いて納得できる

ポイント

転職エージェントを利用しアドバイスや提案を受け入れつつも、何が信頼できる情報なのか自分で見極めることが何より重要だ。

悪徳転職エージェントの見分け方

転職/人材業界は1件の単価が高く利益率も高いため儲かりやすい。

参入も比較的容易であるため色々なエージェントが存在している。

中には悪徳エージェントも紛れていたり、優良なエージェントだが担当者の経験が浅かったりポンコツであるのこともある。

エージェント登録時点では分からないため、やはりできれば初回面談で悪徳業者はチェックして排除しておきたい。

転職エージェントはあなたの味方ではあるが、ボランティアではなくあなたという人材の商品を企業に紹介して利益をあげている営利団体であることを念頭に置いておこう。

あくまでも彼ら転職エージェントにとってはビジネスだ。

悪徳エージェントの特徴

・あなたを見下す

・失礼/雑な対応

・あなたの話を聞いていない/覚えていない

・無理に次の会社へ入社させようとする/ゴリ押す/押し売り

・深いキャリアアドバイスができない

・求人の提案がずれている →特にこれ

・あなたの希望を伝えてもその条件から外れている/たくさんおすすめしてくる

なお、転職エージェント選びこのコツは第16話でも詳細を解説している

自分で直接応募するパターンもある!転職エージェントから紹介される案件だけで転職先を絞ってはいけない!

応募

近年では企業サイトで直接求人募集をしている場合やSNSや求人サイト(業界に特化したサイトも増えている)など、様々な手段や経路での応募方法もある。

直接自分から求人情報を拾ったり応募することも忘れずに!

特に企業サイト直接応募と転職エージェント紹介分が同じ採用条件なら、直接応募の方が企業にとってエージェントに手数料を支払いせずに済む。

企業としては、実力が同じ人材を選考した時に直接応募を選びたくなるのも事実だ。


今回の第18話では、転職エージェントに登録後、担当のエージェントとの初回面談の内容や、初回面談までに準備しておくことや注意したいポイントについて解説してきた。

次回の第19話では、 Webマーケティング転職活動に必須の応募職類(履歴書・職務経歴書)の提出の流れや書き方のコツについて、実際にWebマーケティング転職活動をした筆者の実例を含めながら解説する。

  • この記事を書いた人

れってぃ係長

33歳男 | 関西在住 | 社会人11年目(法人営業5年〜広報3年〜自社メディア運営4年目) | 自動車業界某大手企業の係長 | 副業でブログメディア2サイト運営中(月間3万PV) | 2021年3〜6月にWebマーケティング職への転職活動に挑戦 | 妻・娘の3人家族 | ウェブ解析士

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