前回の第22話では、実際にWebマーケティング転職をした筆者の面接質問回答(39問分)を大公開した。
前回のあらすじ
・どの企業でも絶対に面接で聞かれる質問と回答のコツ・筆者の回答
∟自己紹介をしてください。
∟あなたの職務経歴(これまでの経験)について教えてください。
∟自己PRをしてください。(弊社があなたを採用するメリットを教えてください)
∟弊社への志望動機(志望理由)は何ですか?
∟志望動機の深掘り(志望企業を選ぶ基準や軸はなんですか?他社ではなくなぜ当社なのか?※ベンチャーの場合、知名度は高くないがなぜ当社なのか?)
∟退職理由・転職理由を教えてください。
∟他社の応募・選考状況を教えてください(応募企業の基準を教えてください)
∟現在の年収と希望年収を教えてください。
∟いつから入社できますか?入社可能時期はいつですか?
∟逆質問(あなたから何か弊社に対して質問や聞きたいことはありますか?)
∟最後に何か伝えておきたいことはありますか?
・筆者がWebマーケティング転職する中で、毎回ではないが実際にあった質問と回答
∟これまでの成功体験や誇れる実績はありますか?
∟これまで最も厳しかった仕事は何ですか?また、それをどう乗り越えましたか?
∟これまで挫折経験はありますか?また、それをどう乗り越えましたか?
∟これまでチームで大きな成果を挙げたことがありますか?
∟これまでの仕事での失敗経験を教えてください特技は何ですか?
∟あなたの長所は何ですか?
∟あなたの短所は何ですか?
∟あなたの周りの同僚や友人は、あなたのことをどのように評価していますか
∟あなたは仕事をしているときどんな時にやりがいを感じますか
∟顧客満足を意識した仕事をしていますか?具体的に教えてください
∟仕事のする上で大切にしていること・こだわりを教えてください(あなたにとって仕事とは何ですか?
・30代の転職でありがちだった質問に対する筆者の回答(マネジメントに関すること)
∟マネジメント経験はありますか?
∟マネジメントをする上で苦労したことは何ですか?
∟マネジメントの立場で心がけていたことは何ですか?
∟マネジメント経験から学んだことは何ですか?
∟マネジメント経験を今後どう活かしたいですか?
∟入社したら何がしたいですか?
∟3年後この業界・職種はどうなっていると思いますか?
∟10年後この業界・職種はどうなっていると思いますか?
・未経験業界・Webマーケティング転職面接で実際にあった質問と筆者の回答
∟なぜ個人ブログを始めたのですか?
∟あなたが取り組んでいるSEO手法について教えてください
∟Webマーケティングについては未経験ですね?
∟あなたの現在の課題を教えてください。
・ベンチャー企業への転職面接でありがちだった質問と回答
∟弊社の経営理念・ミッションに共感できますか?
∟弊社の事業を将来どのように成長させていきたいですか?
∟弊社や弊社の業界に今、足りないものは何だと思いますか?
∟業務内容は部署を超えたものになるかもしれませんが大丈夫ですか?
今回の第23話では、30代ほぼ未経験(副業ブロガー)が実際にWebマーケティング転職活動をした結果と年収を発表する。
目次
【結果】Webマーケティング職の内定は出るっちゃ出るけど、年収大幅ダウン(現職に残り副業を続ける)
職活動結果概要
✔︎ 30代前半ほぼ未経験でのWebマーケティング転職(副業ブロガー)
✔︎ 転職活動期間:約3ヶ月(2021年3月下旬〜6月中旬 情報収集や勉強・準備を含めると5ヶ月)
✔︎ 希望年収-100万円での内定(条件付き内定)はあったがその1社のみ
筆者の詳しいプロフィールを知りたい人は第1話に自己紹介がある。
筆者のWebマーケティング転職は、自分の中では「失敗」で一旦終了。
Webマーケティング職への転職はしておらず、ひとまず現職に残る意思決定をした。
副業で引き続きWebマーケティング活動を続けていくつもりだ。
Webマーケティング転職活動では自分のスキルがまだまだ足りていないと分かり反省もした。
今後自分のスキルを磨くためにも、Webマーケティングスクールやオンラインサロンなども検討中。
これについては第25話で詳しく整理する。
志望度の低い「Webマーケティング支援会社」より1社、条件付き内定(入社打診)は一応あったが...
ただし、打診された年収額が自分の希望年収より100万円ほど低かったので、打診を辞退し現職に残ることにした。
条件付き内定の内容
✔︎ 現職の年収550万
✔︎ 希望年収550万
✔︎ 自分の最低確保年収ライン500万
✔︎ 打診された年収・・・400万
↑今思うと、未経験にしては強気の希望年収提示だが・・・
年齢と家族構成(妻と子)と考えると転職活動はハードになるが・・・
自分の中で年収500万円は絶対に越えなければならないラインであった(これは人によって異なる!)
ちなみに、ほぼ全ての企業の1次面接で現職の年収と希望年収は聞かれるが、筆者は全て上記の通り企業に伝えた。
もし「年収」にこだわらない。または自分の中で年収の優先順位が低いのであれば、もうすこし面接の通過率や内定率自体は高くなるだろう。
他にも「労働環境(休日・残業)」「業務内容」「勤務地」など色々な転職の「条件」「軸」があるが・・・
希望するハードルを下げてしまえば、Webマーケティング分野が未経験だとしても、それだけ面接の通過率や内定を獲得できる確率は上がる(実際の体験談)
30代ほぼ未経験でもWebマーケティング職の内定自体は獲得できることが今回分かった。
【原因】熱意ややる気は認められたが、年齢に対してのスキルが足りないのが露呈
筆者が今回のWebマーケティング転職でたくさん企業からお見送り(落選)された訳だか...(笑)
その原因が主に次の2つだった。
主なお見送り(落選)理由
✔︎ より条件に合致する候補者が他におられたため【ライバルに勝てない・スキル不足】
✔︎ 今までのご経験の中に企業が求めるスキルが不足していたため【スキル不足】
面接での評価や印象は後から振り返ると良かったが、やはり「未経験」からくる「スキル不足」が原因であることが分かる。
私が仮に20代前半なら、まだスキル不足は企業側も目を潰れるかもしれないが、残念ながら筆者はすでに30代前半。
「30代×ほぼ未経験」のレッテルはやはり厳しい。
これはおそらくwebマーケティング分野だけでなく、他の業界、他の分野でも同じことが言えるだろう。
ただし「Webマーケティング(未経験OK)」の求人に応募すれば、「スキル不足」でお見送りになる確率は非常に低くなる。
未経験OKの求人があれば、積極的に応募してみるのも良いだろう
(それがあなたにとって良い会社、良い求人かどうかは別の話だが...)
【感想】内定なんてかなり厳しい。落ちまくるぞ。
筆者も10年以上前に新卒の就職活動をしていわゆる大手企業へ入社。
他にもそれなりに内定は獲得していた。
ただ、それに比べ転職活動ではかなり苦戦した。
書類も面接も大学生の新卒就活と比べて落ちまくる。
感染拡大時期でもあったが、とにかく厳しい。
同じノリで活動した訳でもなくかなり準備もしたが・・・それでも希望通りの内定は中々獲得できない。
40社ほど受けて内定が1社あるかどうかの世界だ。
(当初、自分が設定した転職の軸や条件を満たす内定は無い)
筆者は関西在住で主に京阪神のWebマーケティング職を狙っていた。
東京など首都圏と比べてWebマーケティング職の求人数自体は少ないがそれでも他の地方に比べれば多いはず。
それでも自分自身、求人枠数は少ないと感じたし、ライバルもたくさん居た印象。
筆者が今回のWebマーケティング転職でどれだけ落ちたかは次の段落で解説している。
【詳細】筆者の書類通過率は20%(落ちて当たり前)
30代前半ほぼ未経験(副業ブロガー)のWebマーケティング転職で、第1関門である書類選考通過率は20%だった。
転職エージェントの話によると「まぁそんなもん。普通」らしい。
むしろ「感染拡大真っ只中では20%を普通に切ってくるのでマシな方かも」とのことだった。
ポイント
✔︎ 応募:35社(事業会社・支援会社・代理店、大手・中小・ベンチャーなど様々)
→応募後途中で採用STOP2社、転職エージェントに企業推薦不可とされたのが1社あり
✔︎ 1次面接に進んだ企業:7社 →書類通過率20%
→事業会社・支援会社・代理店、大手・中小・ベンチャーなど様々
35社の企業に転職エージェント経由で「履歴書」と「職務経歴書」を提出した訳だが・・・
22社の企業(80%の企業)からは、直接会わずに(面接をせず)お見送り(落選)となった。
やはり大学生の新卒就活と比べかなり厳しい。
そもそも採用枠が「1名〜若干名」がほとんどなので狭き門だ。
転職エージェントのリクルートエージェントでは気になる企業、応募した企業に対して何名が書類を提出したかが分かるようになっている。
(※リクルートエージェント経由のみの人数)
その数字から見てもどの求人も数十〜数百倍の倍率になっていることが多かった。
さすがに企業側も1名の採用枠に対して、何十回も面接してられないので、書類選考である程度候補者を絞りたくなるのは当然のことだ。
書類選考は突破すればラッキーくらいの感覚の方が精神衛生上良い。
落ちたからといって全然凹む必要はない。
ちなみに書類選考や履歴書・職務経歴書作成のポイントは第19話にまとめてある。
【詳細】筆者の面接通過率は43%(コツを掴んで練習すれば印象は良くなる)
書類選考を無事突破し一次面接まで進んだのは7社。
その後、最終面接まで進んだ企業は3社だった。
→面接通過率43%
→残った3社は支援会社ベンチャー、事業会社中堅、事業会社ベンチャー
面接に進んだものの、面接でお見送り(落選)の原因はやはり「スキル不足」だった。
面接は「これまでの経験」やら「入社後どんなことができるか」を見極める場。
未経験の場合、質問の回答によって「スキル不足」が企業側に伝ってしまうのは、ごく自然なことかもしれない。
面接の主なお見送り(落選)理由
✔︎ お人柄は非常に良い方であったものの年齢に対してのWebマーケティングスキルが足りず即戦力の観点でお見送り
✔︎ 他候補者が複数いる中で業界親和性、スキル面での即戦力の観点から他候補者を優先するため
✔︎ お人柄としては非常に良いが、他候補者と比べると知識と経験の不足があり、採用となっても希望年収の観点から厳しいと判断したため
✔︎ スキルが足りないがお人柄とこれまでの仕事の実績から優秀であり今後のポテンシャルに期待して採用しようと検討したが、希望年収が高いため断念
スキル不足やこれまでの経験・職務実績は、転職活動を始めてからすぐにどうにかなる訳ではない。
ただし実際にWebマーケティング転職活動をしてみて、「面接」はコツを掴んで対策と練習をすればかなり印象が良くなることが分かった。
お見送りになった企業からも「お人柄は良い」という評価はもらっている。
面接でもある程度手応えがあったものが多い。
転職エージェントとの模擬面接でも評価はいただいていた。
ちなみに転職面接のコツは第21話に、よくある質問の想定問答集は第22話にまとめてある。
【詳細】筆者の内定率は0%(条件つきなら35社中1社。最終面接でも普通に落ちる)
大学生の新卒就活で最終面接といえば筆者自身ほぼお見送り(落選)したことはなく、「顔合わせ」くらいのノリだったと記憶している。
ただし転職活動における最終面接はガッツリ選考。
しかも相手は社長や役員がほとんど。
かなりシビアで想定していない質問も飛んでくる。
実際、転職エージェントの話によると転職全体における最終面接の合格率は良くて50%くらいらしい。
ちなみに筆者は最終面接後「採用内定」になった企業:0社 なので内定率0%だ。
→支援会社ベンチャーより希望年収-100万の打診はあったので、条件を下げた場合は35社中1社(内定率2%)となる。
厳しいけど...
とにかくWebマーケターになることを第1優先(転職の軸)にするなら、30代前半ほぼ未経験でもWebマーケティング職に就けることが分かった。
今回の第23話では、30代ほぼ未経験(副業ブロガー)が実際にWebマーケティング転職活動をした結果と年収を発表してきた。
次回の第24話では、筆者が実際にWebマーケティング転職活動をする中で失敗したこと、つまづいたことを解説する。